勉強方法を効率的に

現役京大生が受験の神髄である、勉強の効率化についてお教えします。

復習は、するタイミングも大事です。(大学受験、勉強法)

①復習は、するタイミングも大切

結論から言うと、一週間後と、さらにそこから二週間後の、二回復習する機会を設けることを薦めます。なぜそのタイミングなのかというのにはもちろん理由があります。

有名な話ですが、図一の忘却曲線を皆さんはご存知でしょうか?暗記したことは日が経てば頭から抜けていくが、復習すればまた記憶が復活するといったものですね。 

一般に、学習した記憶は、一か月もすると完全に失われると言います。これでは、初めに勉強に費やした時間がもったいないです。勉強効率を考えるうえでは、復習についてこだわらない訳にはいきません。

 

 

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1 忘却曲線    (画像参照 Object Fanatics)

 

 ②記憶定着のメカニズム

そこで、短期記憶を長期記憶に落とし込めるにはどうするかを考えていきましょう。まず、短期記憶は脳の表層部、長期記憶は脳の深層部にあるイメージ*を持ちましょう。                               

(*本イメージは理解しやすくするためのものであり、実際の脳の構造とは異なる事実です。)

 

初めに勉強したことは短期記憶に保存されます、これを脳の深層部に押し込むには、二度目の学習(一度目の復習)は欠かせません。とはいっても学習した一日後とかに復習するのも違います。あまりにまだ頭に鮮明に残っていると、脳の表層から表層に再定着するだけで、やはりそれは長生きできるものではありません。しかし、短期記憶が消えかかっているような時に復習すると、「あぁ~、そんな記憶おったなぁ~~」と脳が驚き、その勢いで記憶が深層部へ飛び込んでくれます。これが一週間後の復習のことです。

 

でも、一度深層部に飛び込んだくらいではまだ不安定で、表層の方へ帰ってしまい、また消えかかるものもいます。初回の学習時よりは保持時間は長いですけれども。また時間を空けて再度脳を驚かせてやってください。一度表層に出かかった記憶達が改めて深層へと押し込められます。 二度も、深層に追いやられた記憶達はそこに生息地を移してくれることでしょう。これが二週間後のタイミングです。

③ 最後に大切なこと

注意すべきことは、一回一回の学習に手を抜いていると、復習回数はもっと増えることです。復習回数は多すぎたら時間効率の面でよくないですね。でも一回だと、長期記憶定着の面でよくないし、ということなので、その理想回数が二回だということです。言い方を変えると、復習が二回で終われるくらいに、一つ一つの学習も本気で取り組んでくださいね。