勉強方法を効率的に

現役京大生が受験の神髄である、勉強の効率化についてお教えします。

暗記方法の種類

上では覚え方の重要性を語りました。ここではそのバリエーションについて話します。まず理解が暗記に先立つことは前提としましょう。何を言っているか分からないことを覚えようとするのは無意味です。

 

僕の思いつく限り、覚え方には、丸暗記」、「イメージ」、「語呂」、「流れ、理屈」の4つあると思います。これらのポイントは思い出すきっかけです。❶が大変なのはこの思い出すきっかけというものがないからです。❷~❹ではそのきっかけがあるため、暗記がはかどります。(次ページへ続く)

まず、紙面での説明は難しいですが、イメージ」は一番自分の覚え方に工夫がこらせる覚え方です。脳内に漠然としたイメージを作ります。字面での暗記を自作イラストでの視覚的な暗記に変えるだとか、「Cu(OH)₂は青色」というのを青色で書いて印象付けるとかです。これらイメージがきっかけとなり、様々な情報が取り出せるのです。

 

語呂」は中々強いですよね。周期表をかけるようになる「水平リーベ、、、」なんかは、丸暗記することと比べたらすさまじい威力を発揮してくれますよね。最高の思い出すきっかけですね。語呂って、自分で考えるのは難しいけど、インターネットで検索して探してみたら、結構多く見つかりますよ。自分好みの語呂を探してください。ただこれは最終手段的な立ち位置にあります。学習の本質を忘れて、語呂に頼りまくるのもどうかと思うので。

 

流れ、理屈」は、説明するまでもないかもしれませんが、一番お世話になる覚え方かと思います。AだからB,BだからCというように、A、B、Cの知識の断片を一つに結びつけていくことで、Cを思い出す際に、AとBがそのきっかけになってくれますね。先述の三角公式なんかは特にそうで、数個の公式と考え方をもっていれば、残りの多数の公式はそこから生み出せますよね。これこそ、自分ではなかなか見つけ辛く、人に聞いたら目から鱗なんてことが多いところだと思います。

 

僕的には、❹、❸、❷、❶の順で覚えやすいです。僕は、もう大学受験を終えて1年以上経ち、徐々に知識も抜けていっているのですが、やはり数学だけは中々忘れません。ほとんど理屈とか流れ(❹)で覚えていたので、なにか一つきっかけが与えられればそれで全部思い出せるような感覚があります。一方で、倫理政経なんかは❹に頼る部分が少なかったからか、ほとんど忘れてしまいました(笑)覚え方の差は、やっぱり記憶保持の長さに大きく影響するのだな、と思わされます。